中山市朗が塾長を努める漫画家、作家の養成講座。

漫画家、作家の養成講座

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塾生対談企画 A 

久々の塾生対談です。またもや作劇塾に在籍している塾生3名に集まっていただきました。
彼らが今、作劇塾をどう活用しているのかを率直に伺ってみました。




飯田さん

榊くん

稲名山くん



―入塾したきっかけはなんですか?


稲名山
作品の合評です。私は同人誌を作っているのですが、ひとりで作っていても、進歩が見えにくいんですよね。しかし、ここでは同じ志を持った仲間たちがいるので、色んな意見が、ガンガン飛び交うじゃないですか。それが非常にプラスになっています。やっぱり創作活動には仲間が必要だな、と。それにただの合評というわけではなく、実際に活躍されている現役作家の塾長の意見が最後の総括として入るところもいいですよね。同人仲間が集まってもこうはいきません。

飯田
そうですね。稲名山さんの言うとおり合評が多いところは魅力的ですね。
私が思う作劇塾の利点というものは、“業界の最前線で活躍されているプロのクリエイターさんたちと交流ができる”ということですかね。そんな方々のお話を聞いているだけで、こっちの創作意欲がどんどん沸いてきます。

稲名山
業界人との交流ですか。確かにワタクシにはそういったものは今までなかったですね。飯田さんや榊さんは、専門学校出身ということで、今までも多くの先人たちと交流を持たれてきたわけですね。


いや稲名山くん。確かに専門学校でもマンガ雑誌の編集者とかが特別講師として来られてたけど、それは講義を受けて終わりやってん。僕らもそれが当たり前みたいに思っていた節があったんやけど。

飯田
そうですね。個人的に名刺を渡してお話を伺うってことはできなかったですね。大型の専門学校では仕方ないことなんですけども。作劇塾では講義はもちろん、その後には交流会がありますから。そこで名刺をお渡しして、色々とお話を伺うこともできます。編集者や映画監督なんかと知り合いになれたり。作家の私塾だからこそできる環境ですよね。塾長の周りにいる業界人の方々が協力してくださっていますから。


塾長や講師の先生方がクリエイターとして参加するパーティとかにも入れるよね。普通なら、まだプロじゃない僕らでは入れない場所に入れたりする。

飯田
それも塾生の特権ですね。私はそこで某出版社の編集さんと知り合って、小説の持ち込みの話をつけました。小説の持ち込みって、どこの出版社もほとんど受け付けていないものなんですけど。ところで、榊くんは作劇塾のどんなところがプラスになってますか?


僕の場合、入塾するまでは、書きたいものが見つからなかったんですよ。でも、この塾の方針にもある“おもしろいもの探し”を前面に出した授業を受けて、映画や古典芸能に興味を持つことができました。自分の世界が広がった、という感じですかね。

飯田
そういえば、榊くんは落語もやってますよね。へたなら寄席(※1)。実は私もやらせてもらうことになっているんですよ。勉強になるからって他のメンバーに誘われたんですけど。

稲名山
おや、飯田さんもですか。実はワタクシも参戦予定でございます。落語というものには、なかなか触れる機会がなかったので、楽しみではありますが。


落語って、「間」や「演出」「表現方法」が身をもって体得できるんですよ。自分の芸でお客さんの反応がすぐに見られるというところもいいですね。これが意外とマンガを描く参考になっています。

稲名山
そもそも、どうして落語をやることになったんですか?


長くなるので手短に話すと、手塚治虫さんや赤塚不二夫さんらプロのマンガ家さんが落語をやっていたということを授業で聞いたのがきっかけですかね。作品創りの勉強になるということで参加させてもらいました。授業を受けて落語自体に興味も持ったんでしょうけどね。ちょうど作劇塾内で落語サークルのようなものが立ち上がった時期でしたので、それを機会にやらせてもらうことにしました。今では落語をまったく知らなかった塾生も、少しずつメンバーになってきていますね。

飯田
塾長も参加してますしね(笑)。みんな、この塾でスキルアップをするだけでなく、色々な体験をさせてもらって、プロになるために必要な環境を整えてもらっているといった感じですか。

稲名山
私のような金欠気味の学生からすれば、授業料が安いというところが入塾の決め手となったわけですが、値段の割には非常に濃い内容となっております。


そういうのは、作劇ゼミ(※2)の授業内で色々と話が出てくるね。


―作劇ゼミは唯一の講義形式の授業ですが、どんな印象を持っていますか?


プロの考え方とか、作品の創り方などがわかって非常に勉強になります。僕はこれを受けたいがために作劇塾へ入塾したんです。

稲名山
作家になるためには、“何を知って”“どこを押さえるべきか”という誰も教えてくれないようなことを学べますよね。内容がとても濃くて、どの本にも載っていないアツすぎる授業でございます。何時間でも受けていたいですよ。いやホント。


この授業の内容は、プロの人が生きていくための秘密とかを教えてくれるものなんで、普通はなかなか聞けないよね。大学や専門学校とかでは、絶対に聞けない話。

飯田
そうですね。これは確かに専門学校ではなかった授業です。「映画を見ろ」とか「本を読め」というのはよく聞きますけど、どこを見て何を吸収すればいいのかを、細かく教えてもらえるからすごくいいですね。これを知った上で作品を書いて、さっきの合評があるんでとてもいい循環をしているな、と。

稲名山
血液が循環するかのように、ですな。文字通り作劇ゼミは我が血となっております。


−マンガの授業に関してはどうでしょう?

飯田
私は作家アイデアコースのみなので、マンガの授業には出ていませんが、お二人は出ていますよね?


うん。マンガの授業って、実際に講師の先生方がやっている仕事を、授業の課題として出してもらえるんです。ですので、いざ仕事を任されたときでも、どこを押さえたらいいのかが頭に入っています。毎週授業でやっていることですので。それから、講師の先生が実際に仕事を振ってくれるときがある。この間の課題も、某出版社で新しい雑誌が刊行されるということで、授業内でその1コーナーに絵を描く課題をやりました。

稲名山
あれは全作品を編集長に見せてもらえるということでした。採用されたら、創刊号から掲載ですよ。

飯田
へえー。そうなんですか。チャンス満載ですね。

稲名山
あとは、マンガにおけるアイデアの料理の仕方ですかね。絵に入ってからの構成やコマ割りを丁寧に指導してもらえますし。初心者でもバッチリです。そして、やっぱりネームの合評ですよ。プロ志向の皆さんの意見は本当にアツい。


―それぞれの今後の目標や指針を語ってみてください。

稲名山
私は同人活動をしているのですが、自分の描きたいものが見つかれば商業ベースに切り替えていきたいですね。入塾してまだ半年も経っていませんが、商業レベルの厳しさを知りました。私としては、色んな人に作品を叩かれて研磨されていく過程が非常に楽しくなってきましたので、商業志向になってきているのかもしれません。やっぱり同じ本を出すなら、一般書店に流通させることができるものを作りたい。それが同人界からやってきた私に課された宿命だと思っております。作品で世界征服、これが野望ですね。同人仲間の諸君、今こそ我等の力を結集させ、共に商業を目指してみようではないか! と大声で言わせていただきます。

飯田
私は以前の対談でも話しましたが、あれからそろそろ1年くらい経つので、今年こそはデビューです。


僕が描きたいマンガは時代劇マンガです。それでトップになりたいです。ここへ来て時代劇の素晴らしさを知ったので、それを世の中に広げていきたいです。

―みなさんの今後が楽しみです。本日はありがとうございました。

※次回は持ち込み経験のある塾生の中から三人集まってもらい対談をしてもらいます。



注釈:
※1)へたなら寄席

塾長中山市朗を筆頭に、作劇塾塾生と魁塾卒業生で構成された素人落語集団。不定期でワッハ上方内の小演芸場にて落語を披露している。
http://hp.kutikomi.net/hetanarayose

※2)作劇ゼミ
第1、第3水曜日に行われている作家アイデアコースの授業。マンガコースの塾生も参加可能で、お互いの塾生が顔を合わせることのできる数少ない場。塾長中山市朗による講義形式で、授業内容はこちらをご参照ください。


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